Conversation about the kingdom of fire

Ideas NOT worth spreading、お前の悪口、そしてお前の肉親の悪口

鬱病と闘う、その戦術の一つとしてのハローワーク

 鬱病であると診断されたのだが、今にしてみれば一向にその兆候がないのは何だろう。ともあれ<Doctor Slaughter>からは毎度見るだけでお腹いっぱいになるような量の錠剤を処方されている。この病気は風邪のようなものできちんと服薬していれば治るとのことなので、取り立て疑いもなく毎食後馬鹿げた量の薬を流し込んでいるし、麻薬中毒者の真似などもして楽しんでいる。

 

 それはそれとして、私なりの闘病を記録しておこうと思う。

 

  1. 小さなことでも予定を立てる。とにかく書き出すことで楽になるっぽい。
  2. 上記予定にある掃除なり洗濯なりをゆっくり丁寧に行う。気長に行こう。
  3. 水をたくさん飲む。
  4. たくさんお散歩する。
  5. 筋トレをする。

 

 要するに「太陽の光浴びろ、体力使え、少しずつ進め」という戦略でのんびりしている。箇条書きにしていて思ったのだが最後の項目以外は村上春樹の小説でほぼ描かれていることなのが少し面白い。「ぼく」ってみんな多かれ少なかれ鬱病なのか。筋トレに関してはVillage Peopleが「筋肉は全てを解決する」と言っていたので行っている。確かに筋肉は全てを解決する。全てというのは文字通り全て、森羅万象を指す。最高万能のソリューションだ。マッチョが一番信頼出来るんだ。

 

 前職のストレスが甚大であったためか、悪いときはラーメンを食べる箸が上手く扱えなくて癇癪を起すような有様だった。そのわりにへヴィメタルのリフが弾けていたのは返す返す謎の現象だ。弾けてなかったのかも知れない。今では箸どころかより激しくへヴィメタルのリフを弾くことが出来る。激しく演奏することにより、演奏が極端に荒くなり方々に迷惑をかけている有様で、これはこれでストレスであるが。だいたい私はギター演奏という行為について発達障害でもあるんじゃないのか。

 

 何より人的支援、金銭的支援を乞う必要がある。幸い、私は今まで一回もハローワークを使用したことがなかった。何だか地元の企業にエントリーして、その後は何だか「うち来ない?」でフラフラついていくという舐めた世渡りをしてきたからだ。今も幸運にも数社からお声掛けいただいているが、然るに今回はハローワークを利用してみたい。求職のためではなく、失業手当のためだ。

 

 失業手当で、国のお金でネックの折れたギターを修理してへヴィメタルするんだ。へヴィメタルが私をFIXする。