Conversation about the kingdom of fire

Ideas NOT worth spreading、お前の悪口、そしてお前の肉親の悪口

畏友と映画見てごはん食べたのだ

 あるCTOが言っていた。"地図見ない人は人間見てるから迷う。人間見てない人は迷わない"。私は前者だ。<人間>を視ている。視ているぞ、<人間>よ、カインの仔らよ。だから迷う。そもそも迷うことをあまり意に介さない。どんどん歩く。どんどんどんどん歩く。取り返しが付かなくなる。

 

 よりによって池袋西口で待ち合わせである。私が土地勘がまったくないところだ。さらに西口。池袋はジュンク堂と水族館以外の用事で行くことが殆どない。そもそもそれが何口が何処へ繋がっているのかよく理解出来ていないのだが。更に言うと西とは何かしら死をイメージさせないだろうか。

 

 長々と書いてきたが、要するに私が迷って合流が遅れた。

 

 観た映画は『PERSONA3 THE MOVIE #3 Falling Down』であった。何故か語ることは今後あるかも知れないが、とにかくぼくたちはそれを観た。1 + 1 = 2であるとでも言うように。観終わった後畏友は謂う「田村ゆかりはいない。いいね?」。ふと、思い出す。私としては『ヌイグルマーZ』は愛せない馬鹿映画の枠に入っていたのだけど、あれは中川翔子の身体性に賭けた、現代の日本映画に真っ向から挑戦する作品ではなかったか。

 

 ジュンク堂で畏友は遠隔操作ウィルスの作者が巨大化するらしい小説を購入し、私は中澤系の『uta0001.txt』を購入した。遠隔操作ウィルスの作者が巨大化するらしい小説の是非はさておき、書店における歌集の寿命は花の如く短い。すぐに散り、戻ってこない。そうしてある日古書店で数千円で売買されていたりする。中澤系の『uta0001.txt』に巡り合えてとても嬉しい。

 

 そもそも論を知らないとなんか気持ち悪い、凄く気持ち悪い。畏友に運用のそもそも論を教えてもらったり、"シュピーゲルシリーズで誰が一番好きか"、"何故Sound Horizonラカン的か"、"田村ゆかり"という切なくもほろ苦い清談を行ったりしつつ、恐らく生まれて初めての串カツ屋さんで美味しいものを沢山食べ、お酒も少々飲んだ。

 

 そうこうする内に畏友の挙動がおかしくなって来て、若干心配になるも、そもそも畏友の挙動がおかしくないところをあまり見たことがないなと思い返し、それがデフォルトであるなら逆に安心だな、と元気にバイバイした。楽しかったよ。