Conversation about the kingdom of fire

Ideas NOT worth spreading、お前の悪口、そしてお前の肉親の悪口

システムインテグレーションの崩壊

 『システムインテグレーションの崩壊』という書籍を本屋さんで見かけた。

 

 読むつもりもないので読まずに批判するけれど、設問が間違えているように思われる。当に崩壊しており、その事に気付かずに時間が立ち過ぎてしまったと私は考えている。つまりSIerとはちょっと前に流行ったゾンビに似ている。

 

 二つのことが考えられる。正当に葬られなかったものは祟る(生きた人間に害を成す)。そもそもゾンビの流行とは西部劇等で気前よくネイティブアメリカンを殺したり出来ない風潮なので人間みたいで人間じゃないものを問答無用で破壊するのは楽しいし、ついでにポリティカルコレクトな感じすらする。

 

 私が言いたいのは「どのようにしてSIer業界の死を公的に宣言し、呪いを鎮めて生きた人間に害を成さないようにするか。死者は死者の安逸の中に留め、生きたものはそこから何を始めるか」という設問にすべきではないか、ということだ。何度も繰り返すがあの業界はもう死んでいる。それを生きているように扱っているため、生きた人間に害をなしている。だから死者を死者たらしめ、呪いを鎮めなければならない。

 

 ところで"銀行 次期システム開発プロジェクト 見守る"というワードでGoogle検索すると中々に心温まる想いだ。このような人災が続けば加速度的に人が死ぬ。これが何十年も続いてきたというのは、腐った沼のようになった累々たる死体の上を新兵が行軍しているようなものだ。そして感染症でさらに被害者は増えるだろう。まさに呪いの集大成という感じだ。SI業界に必要なのは再生ではなく、葬儀だと思う。

 

 何より、「お台場でのスマフォ開発と騙して銀行の基幹システムリニューアル案件に突っ込まれる」という話は何度聞いても胸が熱くなる。いい加減形振り構っていられないのか、剥き出しの、生まれっぱなしの<人間>って感じで、私はとても気に入っている。